エチニルエストラジオール・酢酸エチノジオールの効能・作用・副作用

エチニルエストラジオール・酢酸エチノジオールについての基本情報

エチニルエストラジオール・酢酸エチノジオールの効能・作用……効能は『機能性子宮出血・月経困難症・月経前症候群(PMS)・月経前不快気分障害(PMDD)』です。女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロジェステロン(黄体ホルモン)を混合したホルモン剤であり、月経周期の乱れを改善したり、婦人科疾患の症状を緩和したりするのに処方されます。脳内の脳下垂体に作用することで、卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモンの分泌を抑制して月経周期を正常化させますが、『服薬―休薬』を繰り返すことで卵巣・子宮の負担が軽くなり生理痛・不正出血などが軽減してきます。

エチニルエストラジオール・酢酸エチノジオールは、卵胞ホルモンの配合量が中くらいの『中容量ピル』であり、排卵を抑制したり生理を止めたりする避妊の目的で用いられることもあります。合成卵胞ホルモンのエチニルエストラジオール(EE)は『経口避妊薬』の代表的な成分ですが、本剤には合成黄体ホルモンの酢酸エチノジオールも含まれています。一定期間、服用を続けていると、子宮内膜が充実・維持されてくるので、子宮内膜が剥がれにくくなり『機能性子宮出血』の治療にも効果がでてきます。

※喫煙者がピルを服用すると心血管系(循環器)に負担がかかりやすくなり、血栓ができやすくなるので、ピル服用中は原則禁煙が強く推奨されています。

エチニルエストラジオール・酢酸エチノジオールの商品名……エデュレン(ファイザー)

平均的な用法・用量……機能性子宮出血では、1回1錠を7日間服用。月経困難症・月経前症候群(PMS)では、1回1錠を月経5日目から21日間連続で服用。

副作用……吐き気,吐き気,食欲不振,乳房の張りと痛み,むくみ,体重増加,めまい,倦怠感,脱力感,頭痛,過敏症(かゆみ・発疹),にきびなど。

重大な副作用(発症頻度は低い)……肝機能障害,血栓症。

エストリオールの注意・禁忌……『注意を要する人』は、喫煙者(循環器系への副作用があるので喫煙は原則禁止),子宮筋腫・子宮内膜症の人あるいはその既往がある人,心疾患またはその既往がある人,腎疾患またはその既往がある人,乳房結節,乳腺症,糖尿病,高血圧,てんかん,肝機能障害がある人。

『処方してはいけない禁忌』は、本剤で過敏症を起こしたことがある人,妊婦・授乳婦,エストロゲン依存性の悪性腫瘍(乳がん・子宮がんなど)あるいはその疑いがある人,血栓性静脈炎の人,肺塞栓症またはその既往がある人。

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