アデホビルピボキシルの効能・作用・副作用

アデホビルピボキシルについての基本情報

アデホビルピボキシルの効能・作用……効能は『B型肝炎(B型慢性肝炎)・B型肝硬変のウイルスマーカーと治療』です。広範なウイルスに対する抗ウイルス作用を持つアデホビルを改良して生産されたのがアデホビルピボキシルであり、肝臓に感染したB型肝炎ウイルスの増殖を防いで肝機能改善を図ります。

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染症であるエイズの治療薬である『ラミプジン』の投与中に、B型肝炎ウイルス(HBV)の持続的な再増殖を伴う『B型慢性肝炎(B型肝硬変)』に対してラミプジンと併用されることがあります。アデホビルピボキシルはウイルスマーカーの役割と肝機能改善の役割を持っていますが、初めは『HIV感染症の治療薬』として開発された歴史を持っています。しかし、抗HIV薬として使用する場合には大量投与が必要であり腎障害のリスクが高いので断念されることになり、使用量が少なくても効果がある抗HBV薬(B型肝炎の治療薬)として認可されることになりました。

アデホビルピボキシルの商品名……ヘプセラ(グラクソ・スミスクライン)

アデホビルピボキシルの平均的な用法・用量……ラミプジン100mgと併用で、1日1回、1錠を服用。

アデホビルピボキシルの副作用……腹痛・頭痛・悪心・下痢・消化器障害など。自己判断で服用を休止すると、B型肝炎を引き起こすHBVが急速に増殖して肝機能が悪化したり、肝炎が重症化するとして警告が出されています。

アデホビルピボキシルの重大な副作用(発症頻度は低い)……腎機能障害,乳酸アシドーシス,脂肪肝,肝機能悪化。

アデホビルピボキシルの注意・禁忌……『注意を要する人』は、腎機能障害,高齢者,妊婦など。

『処方してはいけない禁忌』は、重い腎機能障害がある人,本剤で過敏症を起こしたことがある人。

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