アルミノパラアミノサリチル酸カルシウムの効能・作用……効能は『肺結核・その他の結核』です。パス（PAS）と呼ばれる古典的な抗結核薬で、感染した結核菌の活動を鎮静する効果があり、比較的副作用が少ないので使いやすい薬です。パス（PAS）である本剤だけでは、結核感染症を十分に治療することはできず、ストレプトマイシンやイソニアジドなどの抗生物質と併用して用います。アルミノパラアミノサリチル酸カルシウムは、結核治療の補助的な薬剤であり、他の抗結核剤と併用することで『耐性菌』の発生を抑制できるというメリットがあります。
アルミノパラアミノサリチル酸カルシウムの商品名……アルミノニッパスカルシウム（田辺三菱）
アルミノパラアミノサリチル酸カルシウムの平均的な用法・用量……1回10g～65gを2～3回服用。
アルミノパラアミノサリチル酸カルシウムの副作用……下痢，発熱，胃部不快感，食欲不振，白血球減少，血小板減少など。
アルミノパラアミノサリチル酸カルシウムの重大な副作用（発症頻度は低い）……溶血性貧血，無顆粒球症，肝炎，黄疸，骨軟化症など。
アルミノパラアミノサリチル酸カルシウムの注意・禁忌……『注意を要する人』は、。血栓治療薬のワーファリンや抗けいれん薬のフェニトイン（ヒダントール・アレビアチン）の作用を増強する恐れがあるので、薬の飲み合わせには注意が必要です。
『処方してはいけない禁忌』は、カルシウム剤なので高カルシウム血症の患者には処方してはいけません。カルシウムを代謝しにくい腎臓障害のある人，妊婦も禁忌です。
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