アンピシリンの効能・作用・副作用

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アンピシリンについての基本情報

アンピシリンの効能・作用……効能は『細菌感染症』です。アンピシリンが効果を発揮する細菌感染症は幅広く、『おでき・とびひ・敗血症・リンパ節炎・扁桃炎・咽喉頭炎・肺炎・気管支炎・腹膜炎・急性膵炎・腎盂腎炎・膀胱炎・尿道炎・ものもらい・中耳炎・副鼻腔炎・創傷ややけどの二次感染・重症のやけどの二次感染の予防・肝膿瘍』などがあります。アンピシリンは1961年に開発されたペニシリン系の古典的な抗生物質(β-ラクタム系抗生物質)なので、細菌は耐性菌の増加が問題となっていますが多くの細菌感染に効果のある薬です。

抗生物質のアンピシリンが殺菌することのできる細菌には、『ブドウ球菌・レンサ球菌・肺炎球菌・赤痢菌』などがあり、身体のどの部位の感染症に対しても用いることができます。抗生物質に対するアレルギー反応である『過敏症』の既往がある人には用いません。

アンピシリンの商品名……アミペニックス(旭化成ファーマ)、ソルシリン(武田薬品)、ビクシリン(明治製菓)

平均的な用法・用量……1回250~500mgを4~6回服用。小児の場合は、1回25~50mg/kgを4回に分けて服用。座薬は1日に3~4回ほど挿入して使用。

副作用……過敏症(発疹・発熱・じんましん),下痢,吐き気,食欲不振など。坐薬では、挿入する箇所の発赤・痛み・過敏症、腹痛、下痢、排便回数の増加など。

重大な副作用(発症頻度は低い)……ショック(アレルギー反応),急性腎不全,出血性大腸炎,血小板減少,溶血性貧血,中毒性表皮壊死症,皮膚粘膜眼症候群、無顆粒球症など。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、ペニシリンのセフェム系抗生物質で過敏症を起こしたことがある人、本人や家族が喘息発作・発疹などを起こしやすいアレルギー体質のケース、重い腎機能障害がある人、妊婦、全身状態が悪い人。

『処方してはいけない禁忌』は、本剤やペニシリン系抗生物質で過敏症の既往がある人、伝染性単核症のある人。

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