アンピシリン複合剤の効能・作用・副作用

スポンサーリンク

アンピシリン複合剤についての基本情報

アンピシリン複合剤の効能・作用……効能は『重篤な細菌感染症』です。アンピシリン複合剤は、古典的なペニシリン系抗生物質のアンピシリンに『耐性』を示すような細菌感染症に対して処方される薬です。体内に病原微生物(細菌・ウイルス・真菌・原虫)が侵入すると、『腫れ・発赤・痛み・発熱』などの症状が生じますが、合成ペニシリン製剤である本剤を用いれば耐性菌への殺菌効果を期待することができます。

症状が重くて病原菌の検出・特定が待てないケースや混合感染によって病原菌の特定が困難なケースなどにアンピシリン複合剤が投与されます。細菌性肺炎や気管支肺炎など重症な感染症の治療に用いられたり、敗血症・気管支炎(気管支拡張症)・肺結核の二次感染など『混合感染』が疑われるケースで処方されます。抗生物質のアンピシリンが殺菌することのできる細菌には、『ブドウ球菌・レンサ球菌・肺炎球菌・赤痢菌』などがあり、身体のどの部位の感染症に対しても用いることができます。抗生物質に対するアレルギー反応である『過敏症』の既往がある人には用いません。

アンピシリン複合剤の商品名……アミペニックス(旭化成ファーマ)、ソルシリン(武田薬品)、ビクシリン(明治製菓)

平均的な用法・用量……1回250~500mgを4~6回服用。投与量は医師が患者の症状の経過を見ながら調整しますが、1日4回(6時間おき)の投与が基本になっています。

副作用……過敏症(発疹・発熱・じんましん),下痢,吐き気,軟便,食欲不振など。

重大な副作用(発症頻度は低い)……アナフィラキシー・ショック(アレルギー反応),急性腎不全,出血性大腸炎,血小板減少,溶血性貧血,中毒性表皮壊死症,皮膚粘膜眼症候群、無顆粒球症など。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、ペニシリンのセフェム系抗生物質で過敏症を起こしたことがある人、本人や家族が喘息発作・発疹などを起こしやすいアレルギー体質のケース、重い腎機能障害がある人、妊婦、全身状態が悪い人。

『処方してはいけない禁忌』は、本剤やペニシリン系抗生物質で過敏症の既往がある人、伝染性単核症のある人。

スポンサーリンク
Copyright(C) 2009- Es Discovery All Rights Reserved