アスピリン・ダイアルミネートの効能・作用・副作用

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アスピリン・ダイアルミネートについての基本情報

アスピリン・ダイアルミネート(1錠330mg)の効能・作用……効能は『リウマチ,関節炎,発熱・頭痛,痛風の痛み,神経痛,腰痛症,筋肉痛,捻挫痛、月経痛などの痛みの鎮静』です。解熱鎮痛作用を持つ主成分のアスピリンに、胃腸(消化器)の副作用予防の作用をもたらす制酸薬(ダイアルミネート)を加えたものです。アスピリンは一般名を“アセチルサリチル酸 (Acetylsalicylic acid)” といいますが、日本の薬局方ではアスピリンが正式名称となっています。アスピリンは非ステロイド系の代表的な消炎鎮痛剤(NSAID)であり、脳の中枢神経系(体温調節中枢)に作用することで発熱を下げて痛み・腫れを緩和します。血液中の血小板の凝集作用を抑制する効果があるので、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞の予防のためにアスピリン・バイアスピリンが使用されることもあります。

古代ギリシアの医聖ヒポクラテスの時代には、既にヤナギの木の成分が『解熱・鎮痛作用』を持つことが分かっており、科学的な医学が発達を始めた19世紀にヤナギからサリチル酸の薬効成分が抽出されました。アスピリンが製薬会社に開発されるまでは、サリチル酸が解熱鎮痛剤として使用されましたが、サリチル酸には強い胃腸障害の副作用があり簡単に処方することができない薬でした。1897年にドイツの化学会社バイエル社の研究員フェリックス・ホフマンが、サリチル酸をアセチル化して消化器の副作用が少ないアセチルサリチル酸の合成に成功し、この時から現在に至るまでアスピリンは世界で最もポピュラーな解熱鎮痛剤となっています。アスピリンは世界で初めて人工合成された医薬品としても知られますが、アメリカではアスピリンの過剰消費(病気でもない人のアスピリン常用・サプリメント化)による消化器疾患の発生などが問題となっています。

アスピリン・ダイアルミネートの商品名……アスファネート(中北薬品),バファリン(ライオン),イスキア(シオノ),ニトギス(シオノ),バッサミン小児用(大洋薬品),ファモター(マルコ・マイラン製薬・鶴原)

アスピリン・ダイアルミネートの平均的な用法・用量……1錠330mgを1回に2~4錠で2~3回服用。胃腸保護のため空腹時を避けて飲むようにする。

アスピリン・ダイアルミネートの副作用……過敏症(発疹・むくみ),胃痛,吐き気,嘔吐,胃炎,消化管出血,めまい,頭痛,興奮,倦怠感,食欲不振など。気管支喘息や消化性潰瘍のある人には原則として処方しない。

アスピリン・ダイアルミネートの重大な副作用(発症頻度は低い)……消化性潰瘍の悪化など。

アスピリン・ダイアルミネートの注意・禁忌……注意を要する人は、消化性潰瘍の既往がある人,血液疾患がある人,肝機能障害・腎機能障害・心機能障害があったり既往がある人,手術が終わったばかりの人,アルコールを常用している人,痛風治療薬にスルフィンピラゾンを服用している人,妊婦など。処方してはいけない禁忌は、アスピリンやサリチル酸系薬剤で過敏症の既往がある人,アスピリン喘息,水疱瘡の子ども,インフルエンザの人,12週間以内に出産予定の妊婦,消化性潰瘍,消化管からの出血,血液異常がある人。

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