アセメタシンの効能・作用・副作用

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アセメタシンについての基本情報

アセメタシンの効能・作用……効能は『慢性関節リウマチ・頸肩腕症候群・腰痛・五十肩・変形性関節症・外傷や手術の痛み・発熱』です。抗炎症剤で『鎮痛・解熱』を目的として使われますが、作用機序は起炎症性物質であるプロスタグランジンの働きを抑制することです。同じ鎮痛・解熱の効能を持つインドメタシンよりも『消化器系の副作用』が軽い傾向があり、起炎症作用で『腫れ・発赤・痛み』などの症状を効果的に緩和してくれますが、アセメタシンは体内でインドメタシンへと代謝されます。プロスタグランジン(PG)の合成酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害する代表的な『NSAID(非ステロイド系抗炎症薬』として知られます。

アセメタシンの商品名……コバメタシン(小林化工),ランツジールコーワ(興和)

アセメタシンの平均的な用法・用量……胃腸保護のため空腹時を避けて、1回30mgを1~4回

アセメタシンの副作用……胃痛,胃部不快感,吐き気,嘔吐,胸焼け,下痢,軟便,食欲不振,過敏症(発疹),頭痛,むくみ,口内炎,眠気・めまい。気管支喘息や消化器潰瘍がある人は症状悪化の恐れがあるので、医師に相談してから服用しましょう。

アセメタシンの重大な副作用(発症頻度は低い)……ネフローゼ症候群,急性腎不全,けいれん,角膜・水晶体の混濁,網膜障害,消化性潰瘍,喘息発作,皮膚粘膜眼症候群,中毒性表皮壊死症,再生不良性貧血,溶血性貧血。

アセメタシンの注意・禁忌……注意を要する人は消化性潰瘍や血液異常の既往がある人,肝機能障害の既往,腎機能障害の既往,高血圧症,膵炎,心機能異常,気管支喘息,てんかん,パーキンソン病,全身性エリテマトーデス,クローン病など。処方してはいけない禁忌は、本剤やインドメタシンで過敏症を起こした人,消化性潰瘍,重い血液異常,アスピリン喘息,重症の肝機能障害や腎機能障害がある人,妊婦など。利尿剤のトリアムテレン,痛風薬のプロベネシド(ベネシッド),抗凝血薬のワルファリン,躁病(躁鬱病)に対する気分安定薬のリチウム(リーマス)を服用している人は相互作用に十分な注意が必要です。

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