アンピロキシカムの効能・作用・副作用

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アンピロキシカムについての基本情報

アンピロキシカムの効能・作用……効能は『各種の炎症性疾患(抗炎症剤・鎮痛剤)』です。特に、関節部分の痛みや腫れ、発熱を緩和する効果があり、『慢性関節リウマチ・変形性関節炎・頸肩腕症候群・腰痛・五十肩』などに対してアンピロキシカムが処方されますが、最近は胃腸障害や皮膚の炎症の副作用が懸念されて歯痛(抜歯後の痛み)や手術後の痛みにはあまり処方されなくなっています。鎮痛剤・抗炎症剤としては、第一選択薬に選ばれることは少ない薬です。『非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)』に分類されます。

アンピロキシカムは、炎症・痛み・発熱を引き起こす『プロスタグランジン(PG)』の生合成を阻害する薬で、プロスタグランジンの合成酵素である『シクロオキシゲナーゼ(COX)』に作用するNSAIDsです。薬の飲み合わせに難しい側面があり、エイズ治療薬のリトナビル(ノービア)との併用は禁忌となっています。抗凝血薬のワーファリン、抗リウマチ薬のメトトレキサート、双極性障害の躁状態を鎮静する気分安定薬のリチウム(リーマス)、SSRI(第3世代の抗うつ薬)などと相互作用を起こすことがあるので注意が必要です。利尿薬・降圧薬・強心薬・ステロイド薬・免疫抑制薬などとの併用も推奨されておらず、本剤を服用する場合には今、自分が飲んでいる薬について医師に正確に報告しておく必要があります。

アンピロキシカムの商品名……アンピローム(東和薬品)、フルカム(ファイザー・大正富山)。

平均的な用法・用量……食後に1回27mgを服用。

副作用……胃痛、腹痛、胃部不快感(腹部不快感)、胃炎、吐き気、胸焼け、食欲不振、下痢、便秘、口内炎、過敏症(発疹)など。アスピリン喘息や消化性潰瘍のある人の症状を悪化させる恐れがあります。

重大な副作用(発症頻度は低い)……アナフィラキシー・ショック(急激なアレルギー反応),急性腎不全,再生不良性貧血,消化性潰瘍,ネフローゼ症候群,中毒性表皮壊死症,皮膚粘膜眼症候群、重篤な皮膚の炎症や痛み(発赤)など。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、消化性潰瘍や血液異常の既往がある人。重い肝機能障害や腎機能障害、心機能障害がある人。気管支喘息のある人。高血圧症、出血傾向、妊婦。

『処方してはいけない禁忌』は、本剤またはピロキシカムで過敏症を起こしたことがある人、消化性潰瘍やアスピリン喘息を持っている人、重い腎機能障害・肝機能障害・心機能障害の人、重い血液異常がある人、エイズ治療薬(抗HIV剤)のリトナビルを服用している人。

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