アンフェナクナトリウムの効能・作用……効能は『各種の炎症性疾患（抗炎症剤・鎮痛剤）』です。特に、関節部分の痛みや腫れ、発熱を緩和する効果があり、『慢性関節リウマチ・変形性関節炎・頸肩腕症候群・腰痛・五十肩・外傷や手術の後』などに対して処方されます。強力な効果を持ち即効性も期待できる鎮痛剤・抗炎症剤であり、『非ステロイド系抗炎症剤（NSAIDs）』に分類されます。効果が強いので、消化器系に対する副作用にも十分な注意が求められます。
アンフェナクナトリウムは、炎症・痛み・発熱を引き起こす『プロスタグランジン(PG)』の生合成を阻害する薬で、プロスタグランジンの合成酵素である『シクロオキシゲナーゼ（COX）』に作用するNSAIDsです。薬の飲み合わせに注意が必要で、抗凝血薬のワーファリン、抗てんかん薬、などと相互作用を起こす可能性があります。本剤を服用する場合には、現在、自分が飲んでいる薬について医師に正しく報告して指示を受けてください。
アンフェナクナトリウムの商品名……フェナゾックス（明治製菓・興和）
平均的な用法・用量……1回50mgを4回服用。毎食後と就寝前の4回服用。
副作用……胃痛、腹痛、胃部不快感（腹部不快感）、胃炎、吐き気、胸やけ、食欲不振、下痢、便秘、口内炎、眠気、むくみ、過敏症（発疹）など。アスピリン喘息や消化性潰瘍のある人の症状を悪化させる恐れがあります。
重大な副作用（発症頻度は低い）……アナフィラキシー・ショック（急激なアレルギー反応），消化性潰瘍，ネフローゼ症候群など。消化性潰瘍が悪化すると、黒いタール状の便が出る『下血』や口から黒っぽい血を吐く『吐血』などの症状がでることがあります。
注意・禁忌……『注意を要する人』は、消化性潰瘍や血液異常の既往がある人。重い肝機能障害や腎機能障害、心機能障害がある人。気管支喘息のある人。
『処方してはいけない禁忌』は、本剤で過敏症を起こしたことがある人。消化性潰瘍やアスピリン喘息を持っている人、重い腎機能障害・肝機能障害・心機能障害の人、重い血液異常がある人、妊婦。
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