アザチオプリンの効能・作用……効能は『腎臓移植における拒絶反応・免疫反応の抑制』です。生体に『臓器移植手術』を行った場合には、自己と異物(他者)を区別して異物(病原菌・ウイルスなど)を排除しようとする拒絶反応(免疫反応)がかなりの確率で起こってきますが、アザチオプリンは拒絶反応を生む免疫能を低下させる効果を持っています。移植手術の後に拒絶反応をコントロールするために長期にわたって投与されることが多い薬ですから、自分の身体の調子を医師に伝えながら綿密・的確な服薬管理を行っていく必要があります。
アザチオプリンの商品名……アザニン(田辺三菱),イムラン(グラクソ・スミスクライン)
アザチオプリンの平均的な用法・用量……医師の専門的・臨床的な判断によって患者の体調の経過に合わせながら、用法・用量が適宜決められていきます。
アザチオプリンの副作用……吐き気、嘔吐、肝機能障害、黄疸(おうだん)、脱毛、口内炎(舌炎)、白血球・血小板の減少、貧血、出血、感染症リスクなど。
アザチオプリンの重大な副作用(発症頻度は低い)……間質性肺炎、肝機能障害、再生不良性貧血、無顆粒球症、血小板減少症。
アザチオプリンの注意・禁忌……注意を要する人は、骨髄機能が低下している人、出血しやすい遺伝素因がある人、肝機能障害、肝炎の既往、水疱瘡を発症している人、感染症を合併している人など。痛風(高尿酸血症)治療薬のアロプリノールを服用している人。処方してはいけない禁忌は、本剤で過敏症の既往がある人、白血球数が3000/mm3以下の人、妊婦など。
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