アセトヘキサミドの効能・作用・副作用

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アセトヘキサミドについての基本情報

アセトヘキサミドの効能・作用……効能は『インスリン非依存型糖尿病(2型糖尿病)で,食事療法と運動療法で十分な効果がでない場合』です。アセトヘキサミドは糖尿病治療薬(血糖降下薬で、内分泌系の膵臓に作用してインスリン・ホルモンの分泌を促進し、上がった血糖値を下げる効果があります。糖尿病は、膵臓のランゲルハンス島(β細胞)から分泌される『インスリン』というホルモンの量が不足したり働きが悪くなることで血糖値が上がってしまう病気です。糖尿病には、遺伝疾患でインスリンが全く分泌されない『1型糖尿病』と生活習慣病でインスリンの分泌が減少する『2型糖尿病』がありますが、アセトヘキサミドはインスリンの代わりになるわけではないので2型糖尿病にしか効果がありません。糖尿病が悪化すると神経や血管が損傷する恐れがあり、手足のしびれ(神経障害)、目の疾患(網膜症・失明)、腎臓病など様々な合併症が出てくるので、早期発見・早期治療が非常に重要になってきます。アセトヘキサミドはスルフォニル尿素系の血糖降下薬(SU薬)ですが、最近はより新しく開発されたSU薬のほうがよく使われるようになっています。『2型糖尿病』で食事療法や運動療法だけでは十分な効果が得られない患者に対して処方されます。

アセトヘキサミドの商品名……ジメリン(塩野義)

アセトヘキサミドの平均的な用法・用量……朝夕の食前か食後に250mgを何回かに分けて服用。持続時間が長く重篤な低血糖症を引き起こすリスクがあるので、医師の指示・説明に従って服用しましょう。アセトヘキサミドは『薬の飲み合わせ』によっては、薬の作用が強まって『低血糖症の副作用』が出たり、反対に効果が弱くなってしまうことがあります。他の薬との併用については、医師の専門的な判断の下に慎重に行う必要があるので、自分が飲んでいる薬について正しく報告してください。

血糖効果作用を強める薬……他の血糖降下薬,解熱鎮痛薬(アスピリン),痛風の薬(プロベネシド),抗血栓薬(ワーファリン),血圧・心臓の薬(β遮断薬・ACE阻害薬)などがあります。

血糖効果作用を弱める薬……ホルモン剤(副腎皮質ホルモン・甲状腺ホルモン・女性ホルモンなど),利尿薬,結核治療薬(イソニアジド・リファンピシン),向精神薬(フェノチアジン系)などがあります。

アセトヘキサミドの副作用……もっとも気をつけるべき副作用は『低血糖症』による脱力感・意識レベルの低下(失神)・けいれん・脱力感・ふらつき・集中力低下などであり、車の運転や危険な機械の操作には十分注意しましょう。過敏症(発疹),吐き気,肝機能障害,腹痛,下痢,頭痛,倦怠感など。

アセトヘキサミドの重大な副作用(発症頻度は低い)……再生不良性貧血,無顆粒球症,低血糖症,溶血性貧血。

アセトヘキサミドの注意・禁忌……注意を要する人は肝機能障害,腎機能障害,脳下垂体機能低下,栄養不良で弱っている状態,高齢者,アルコール常用者,激しい筋肉運動をした後など。処方してはいけない禁忌は、本剤またはスルホンアミド系薬剤で過敏症を起こした人,重症の肝機能障害・腎機能障害,胃腸障害,重症ケトーシス,重症感染症,手術前後の人,妊婦など。

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