アロプリノールの効能・作用・副作用

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アロプリノールについての基本情報

アロプリノールの効能・作用……効能は『高尿酸血症・痛風』です。痛風の原因となる尿酸は、プリンヌクレオチドから複数の段階を経て合成されますが、アロプリノールは尿酸合成に関与する『キサンチンオキシダーゼ』という酵素を阻害して尿酸の産生量を減らします。アロプリノールは血中・尿中の尿酸値を効果的に低下させることができる薬で、痛風(高尿酸血症)の第一選択薬になっています。

痛風発作(急性関節炎)による関節の炎症や痛みを和らげる効果があり、尿酸値を減少させることで『尿路結石』の悪化を予防するのにも役立ちます。急性の痛風発作の時にすぐに飲んでも効果が薄いので、痛み・炎症のピークをいったん過ぎてから飲み始めることになります。しかし、各種の薬剤との相互作用(飲み合わせ)があるので、他の薬を一緒に飲んでいる時には医師の指示・処方の調整を受けることが必要です。

アロプリノールの商品名……アイデイト(鶴原),アデノック(田辺三菱),アノプロリン(アルフレッサファーマ),アリスメット(辰巳化学),アロシトール(田辺三菱),アロチーム(沢井),アロック(サンド・科研),アロプリノール(興和・昭和薬化工・共和薬品・キョーリンリメディオ),アロリン(東和薬品),アンジーフ(日本ケミファ),ケタンリフト(テイコク),ケトブンA(イセイ),ザイロリック(グラクソスミスクライン),サロベール(大日本住友),タカナルミン(高田),ノイファン(ナガセ・興和・マイラン製薬),プロデック(大洋薬品),マサトン(全星薬品),ミニプラノール(日医工),ユーリック(日新-山形),リボール(化研生薬-メディサ)

平均的な用法・用量……食後に200~300mgを2~3回に分けて服用。

副作用……過敏症(発疹),肝機能障害,黄疸,胃部不快感,軟便,下痢,全身倦怠感,食欲不振,脱毛症状など。

重大な副作用(発症頻度は低い)……肝機能障害,紅皮症,再生不良性貧血,過敏性血管炎,間質性肺炎,無顆粒球症,中毒性表皮壊死症,皮膚粘膜眼症候群など。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、肝障害、腎機能障害の既往がある人。白血病治療薬のメルカプトプリンや免疫抑制剤のアザチオプリン、抗がん剤のペントスタチンなどを服用している人は、これらの薬の効果を弱める恐れがあります。妊婦。

『処方してはいけない禁忌』は、本剤で過敏症の既往がある人。

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