イプリフラボンの効能・作用・副作用

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イプリフラボンについての基本情報

イプリフラボンの効能・作用……効能は『骨粗鬆症(こつそしょうしょう)』です。イプリフラボンは骨粗鬆症の改善薬であり、『骨量の減少』を抑制する効果があります。骨粗鬆症は骨の代謝の悪化によって『骨量・骨密度』が減少し、骨がスカスカになることで骨が脆く折れやすい状態になる病気です。イプリフラボンは牧草のアルファルファに含まれるフラボノイドから製造された『イソフラボン誘導体』の薬です。

イプリフラボンは、骨のカルシウムが血液中に溶け出すのを抑えたり、骨を丈夫にするカルシトニンの分泌を促進することで、骨粗鬆症の症状を改善します。骨粗鬆症はカルシウム不足の状態が慢性化することで進行する病気であり、悪化してくると腰痛や背骨の痛みが起こったり疲労骨折をしたりするリスクが出てきます。イプリフラボンの作用はマイルドであり、長期間使用しても副作用のリスクが低くなっていますが、長期間の服用による骨粗鬆症の回復にエビデンスがあるわけではありません。

カルシウムやビタミンD、ビタミンKを中心とした『食事療法』、日光を浴びながらのウォーキングや適度な負荷のスポーツなど『運動療法』を合わせて行うことが大切である。骨粗鬆症の治療薬には、カルシウム剤、ビタミン剤、卵胞ホルモン(エストロゲン)、ビスホスホネートなどがありますが、イプリフラボンと卵胞ホルモン剤とを併用する場合には副作用に注意しなければなりません。

イプリフラボンの商品名……アスオスト(大正富山)、アンブジール(寿)、イバナシン(鶴原)、イプリプラスト(日医工)、イプリフラボン(大洋薬品)、オステン(武田薬品)、オリコック(大洋薬品・三和化学)、カルステノン(全星薬品)、コバステン(小林化工)、サイポリン(メディサ新薬・沢井)、フィオランス(日新・ファイザー)、フラボステン(東和薬品)、ムービニン(キョーリンリメディオ)、モンタルジー(陽進堂)

平均的な用法・用量……1回200mgを食後に3回。

副作用……過敏症(発疹・かゆみ)、吐き気・嘔吐、食欲不振、胃部不快感・胃部膨満感、胃痛、腹痛、めまい・ふらつき、下痢・便秘、貧血、倦怠感など。

重大な副作用(発症頻度は低い)……消化性潰瘍、胃腸出血、肝機能障害。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、消化性潰瘍やその既往がある人、妊婦。

『処方してはいけない禁忌』は、特に無し。

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