エデト酸カルシウム2ナトリウムの効能・作用・副作用

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エデト酸カルシウム2ナトリウムについての基本情報

エデト酸カルシウム2ナトリウムの効能・作用……効能は『鉛中毒』です。鉛に汚染された食品を摂取したり、子どもが鉛を使った玩具・塗料(ペンキ)を舐めたりする事によって、体内に鉛が蓄積されると肝臓の解毒作用が追いつかなくなり『鉛中毒』という重金属中毒の疾患を発症することがあります。鉛中毒の急性中毒では、『嘔吐・吐き気・腹痛・ショック』などの症状が起こり、慢性中毒では『消化器症状・神経症状・貧血』などの症状が発症しますが、小さな子どもほど症状は重症化する傾向が見られます。

肝臓の解毒作用では追いつかないほどの有害物質を摂取した場合、あるいは肝臓機能が病的に低下している場合には、鉛中毒や食中毒などさまざまな中毒症状の発症リスクが高くなります。エデト酸カルシウム2ナトリウムは鉛中毒の治療薬であり、体内で本剤が鉛イオンと結合することで、鉛を水溶性の化合物へと変質させることができ、尿と一緒に体外に排出させます。胃では溶けずに腸で溶ける『腸溶剤』なので、噛まずにそのまま服用してください。

腎臓に対する負担の強い薬剤なので、副作用の発生には注意が必要です。特に、子どもや高齢者が服薬する場合、長期連用で処方するような場合には、服用量が多くなりすぎないようにする配慮が必要になってきます。

エデト酸カルシウム2ナトリウムの商品名……ブライアンS(日新・山形)

平均的な用法・用量……1~2gを2~3回、食後30分以上経ってから服用する。5~7日間連続投与してから、3~7日間は休薬する。症状や副作用の度合いを見ながら、中毒症状が和らぐまで処方を繰り返す。

副作用……胃腸症状(吐き気・下痢・食欲不振)など。

重大な副作用(発症頻度は低い)……腎機能障害、尿細管障害。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、腎機能障害がある人。

『処方してはいけない禁忌』は、重い腎機能障害がある人。

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