L-アスパラギン酸カルシウムの効能・作用・副作用

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L-アスパラギン酸カルシウムについての基本情報

L-アスパラギン酸カルシウムの効能・作用……効能は『低カルシウム血症によるテタニー(手足の指に屈曲した拘縮を起こしたり痺れが出たりする症状)・テタニー関連症状・代謝性骨疾患(骨粗鬆症・骨軟化症)・発育期・妊娠中・授乳期など』です。

カルシウムは『骨や歯の形成維持』に必要な物質であり、骨・歯のカルシウム濃度が低下し過ぎると脆くなって折れやすくなってしまいます。カルシウムは脳の神経伝達活動や筋肉収縮、血液凝固にも重要な役割を果たしており、身体を正常な状態に保つための生理作用には不可欠な物質です。

L-アスパラギン酸カルシウムは、低カルシウム血症によるテタニー(手足の指に屈曲した拘縮を起こしたり痺れが出たりする症状)や骨粗鬆症・骨軟化症などの代謝性骨疾患に対して処方されます。それ以外にも、骨密度・歯のカルシウム密度を高めるためのサプリメントとして活用される事もあり、発育期の子ども、妊娠中・授乳中の女性に服用を勧める事もあります。基本的に、カルシウムを補給するために用いられる薬です。

L-アスパラギン酸カルシウムの商品名……アストスCA(大洋薬品),アスパラ‐CA(田辺三菱),エルスプリーCA(東和薬品),L-アスパラギン酸Ca(沢井製薬)

平均的な用法・用量……1.2gを2~3回に分けて服用。

副作用……胃腸障害、腹部膨満感、胸焼け、みぞおちの不快感、軟便、頭痛、発疹など。他の薬剤との飲み合わせ(相互作用)で悪影響を及ぼすことがあるので、本剤を服用する時には今飲んでいる薬を医師・薬剤師に報告して相談して下さい。

重大な副作用(発症頻度は低い)……特になし。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、活性型ビタミンD製剤やジギタリス製剤を服用している人、高カルシウム血症が現れやすい疾患・体質の人。本剤を長期にわたって連用すると、高カルシウム血症や結石症が現れることがあります。

『処方してはいけない禁忌』は、高カルシウム血症、腎結石、重い腎不全のある人。

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