エスタゾラムの効能・作用・副作用

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エスタゾラムについての基本情報

エスタゾラムの効能・作用……効能は『睡眠障害・不安性障害・麻酔前の鎮静処置』です。エスタゾラムは中等度の催眠効果を持つ睡眠薬(催眠導入剤)で、うつ病や不安障害などに伴う睡眠障害に用いられることのある薬です。寝付けない、眠れない、途中で目が覚めてしまうなどの睡眠障害単独でも処方されることもありますが、比較的強い催眠効果があるので危険な機械の作業や運転は絶対に避けてください。副作用が相対的に少ないとされるベンゾジアゼピン系の睡眠薬であり、GABA(ガンマアミノ酪酸)を強化することで中枢神経系の覚醒・機能を抑制します。

睡眠薬の効果には、気分をリラックスさせて穏やかにする『鎮静作用』、速やかに短時間で睡眠へと誘導する『催眠作用』、筋肉の緊張をほぐして弛緩させる『弛緩作用』の3つがあります。エスタゾラムは脳の『大脳辺縁系(扁桃体・海馬)』といった情動中枢に作用して感情的な興奮や意識の覚醒を鎮静化する効果があり、『視床下部・脳幹』といった生命維持機構(覚醒機構)にも作用して穏やかな眠りへと誘導します。エスタゾラムは中時間型の催眠導入剤として用いられる薬です。

エスタゾラムの商品名……ユーロジン(武田薬品),エスタゾラム(共和、日医工)

平均的な用法・用量……1~4mgを就寝前に1回服用。

副作用……眠気,ふらつき,めまい,倦怠感,歩行困難,血圧低下,貧血,過敏症,口渇,吐き気,頭痛・頭重など。長期連用で依存性・耐性を形成することがある。ふらつきや眠気が強く出てくるので、服用後に車の運転や機械の操作をしないようにして下さい。アルコールによって薬理作用が増強されて、極端に深い昏睡に陥ったりするなど危険なことがあるので、アルコールと睡眠薬を一緒に飲まないようにして下さい。急に服薬中止をすると、せん妄や痙攣といった激しい離断症状がでることがあるので、服用を中止するときには医師に相談して指示を受けてください。

重大な副作用(発症頻度は低い)……呼吸抑制,錯乱,興奮,依存形成による禁断症状(不安感・焦燥感),無顆粒球症など。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、脳の器質的障害、心機能障害、肝機能障害、腎機能障害がある人。妊婦、体力的な衰弱が激しい人。

『処方してはいけない禁忌』は、気管支喘息や肺気腫などで呼吸機能が低下している人、重症筋無力症の人、抗HIV薬のリトナビルを服用している人。

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