エトスクシミドの効能・作用・副作用

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エトスクシミドについての基本情報

エトスクシミドの効能・作用……効能は『定型欠伸発作(てんかんの小発作)・小型発作(運動発作・ミオクロニー発作)・点頭てんかん』です。脳の中枢神経系に作用して、てんかん発作を引き起こす脳内の過剰興奮(異常な電気的活動)を抑制することで、てんかんの小発作やミオクロニー発作を抑えます。てんかんの発作には大きく分けて『強直間代発作(大発作)・欠伸発作(小発作)・部分発作』の3つがありますが、このエトスクシミドは小発作に効果がある抗てんかん薬であり、全身の筋肉が収縮してけいれんを起こし意識を消失する大発作には効き目がなく、逆に症状を悪化させることもあります。

強直間代発作(大発作)というのは、『けいれん症状』『意識消失症状』の2つを伴うもので、欠伸発作(小発作)というのは『意識消失症状』のみを示すものです。部分発作というのは、部分的・一時的な『けいれん症状』と『意識障害・異常行動』を示す発作のことです。エトスクシミドはトリメタジオンと並んで欠伸発作(小発作)に選択的に作用する抗けいれん薬で、これらの薬物はCa2+の透過性を抑制することでてんかん発作を抑えています。

エトスクシミドの商品名……エピレオプチマル(エーザイ),ザロンチン(第一三共)

平均的な用法・用量……450~1000mgを2~3回に分けて服用。小児は150~600mgを1~3回に分けて服用。

副作用……過敏症(発疹・発熱など),眠気,めまい,腹痛,吐き気,嘔吐,めまい,頭痛,妄想,抑うつ,幻覚,夜驚,焦燥感,多幸感,攻撃性,多動性,疲労感,食欲不振,羞明など。

重大な副作用(発症頻度は低い)……全身性エリテマトーデス様症状,再生不良性貧血,皮膚粘膜眼症候群など。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、肝機能障害やその既往がある人,腎機能障害やその既往がある人,過敏症の既往がある人,妊婦など。

『処方してはいけない禁忌』は、本剤で過敏症を起こしたことがある人,重い血液障害のある人など。

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