アストモリジンD・アストモリジンMの効能・作用……効能は『気管支喘息,急性気管支炎,慢性気管支炎をはじめとする気道閉塞症状』です。気管支喘息(気管支炎)の治療以外にも鎮咳薬として用いられ、『プロキシフィリン・塩酸エフェドリン・フェノバルビタール』の3つの成分が配合されています。“プロキシフィリン(キサンチン系)”は、気管支を拡張して呼吸を楽にする作用を持ちます。“塩酸エフェドリン”も気管支を拡張して呼吸を楽にする作用を持ちます。“フェノバルビタール”は脳の過剰な神経活動の興奮を鎮静して、気道閉塞・過呼吸・アレルギー反応を緩和する作用を持ちます。エフェドリンは1885年(明治18年)に、長井長義が天然の植物である“マオウ(麻黄)”から抽出した成分であり、交感神経系を興奮させる作用を持っています。交感神経系を興奮させるので過剰な服用には、“不整脈・循環器系の異常”のリスクがあります。
アストモリジンD・アストモリジンMの商品名……アストモリジンD(マルホ),アストモリジンM(マルホ)
アストモリジンD・アストモリジンMの平均的な用法・用量……1回1錠を1~2回服用。
アストモリジンD・アストモリジンMの副作用……発疹など過敏症,眠気,ふらつき,頭痛,動悸,胃腸障害,吐き気、嘔吐,口渇,食欲不振,頻尿など。
アストモリジンD・アストモリジンMの重大な副作用(発症頻度は低い)……意識障害,肝機能障害,血清カリウム濃度の低下,紅皮症(皮膚の激しい炎症),呼吸抑制,ショック,中毒性表皮壊死症,横紋筋融解症,皮膚粘膜眼症候群,無顆粒球症。
アストモリジンD・アストモリジンMの注意・禁忌……注意を要する人は、てんかん,腎疾患・心疾患・肝疾患,緑内障,甲状腺機能亢進症,前立腺肥大症,動脈硬化,妊婦,急性間欠性ポルフィリン症など。処方してはいけない禁忌は、キサンチン系薬剤で重い副作用を起こした人,バルビツール酸系化合物で重い副作用を起こした人,エピネフリン(アドレナリン)・イソプレナリンを使用している人。他の薬剤との相互作用を起こしやすい性質があり、循環器系への負担やショックのリスクがあるので、服用する時には医師に自分が今飲んでいる薬の種類を正しく伝えておくことが大切です。
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