アミノフィリンの効能・作用……効能は『気管支喘息,喘息に伴う気管支炎,閉塞性肺疾患における呼吸困難,肺性心,うっ血性心不全,心臓喘息の発作予防』です。アミノフィリンは気管支拡張薬で、腫れたり収縮したりした気管支を広げて呼吸を楽にしてくれます。気管支・肺血管に作用することで緊張や腫れを緩和して(肺活量を改善して)、血流を回復し気管支けいれんを予防する効果があります。気管支喘息や閉塞性肺疾患に効果があるだけではなく、心筋の緊張を緩和する作用があり、冠状動脈を拡張してうっ血性心不全を和らげます。喘息発作が起こったときには、静脈注射としてアミノフィリンを用いることがあります。
アミノフィリンの商品名……アルビナ(久光),ネオフィリン(エーザイ)
アミノフィリンの平均的な用法・用量……成人は300mg~400mgを、3~4回に分けて経口服用する。小児は、1回2~4mg/kgを1日3~4回に分けて経口服用する。医師の判断で、年齢・症状の程度などを見て適宜増減することがある。
アミノフィリンの副作用……過敏症(発疹・かゆみ),頭痛,睡眠障害,耳鳴り,振戦,不安,動悸,顔面紅潮,顔面蒼白,吐き気,嘔吐,腹痛,下痢,腹部膨満感,神経過敏,めまい,むくみ,食欲不振など。飲み合わせに注意する薬が多くあるので、飲んでいる薬を医師・薬剤師に正しく報告するようにして下さい。緑茶・紅茶・コーヒーに含有されるカフェインが副作用を増強することがあるので、カフェインの摂取は控えるようにしてください。ハーブのセイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品・アロマセラピーで、副作用が強まってしまうことがあります。ニコチンの血中濃度の変化によって副作用が出ることがあるので、喫煙者で禁煙をするような場合には医師に相談してから行いましょう。
アミノフィリンの重大な副作用(発症頻度は低い)……意識障害,横紋筋融解症,肝機能障害,けいれん,吐血,ショック,高血糖症,頻呼吸など。
アミノフィリンの注意・禁忌……『注意を要する人』は、てんかん,甲状腺機能亢進症,肝機能障害、急性腎炎,妊婦など。
『処方してはいけない禁忌』は、本剤を含むキサンチン系薬剤で過敏症や副作用を起こしたことがある人。
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