塩酸アンブロキソールの効能・作用……効能は『去痰・排膿』です。気管支喘息や急性気管支炎、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核、手術後の炎症などで出る『痰』を取りやすくします。慢性副鼻腔炎で出てくる『膿』を取り除きやすくします。
塩酸アンブロキソールは、気道の体液分泌を促進することで気道壁の潤滑性を高める作用を発揮し、痰の粘着力を低下させて痰を取りやすくしてくれます。副鼻腔内部の分泌機能を高めたり繊毛運動を促進することで、副鼻腔炎（蓄膿症）で蓄積された膿を排出しやすくしてくれます。
塩酸アンブロキソールは、副作用の少ない代表的な去痰剤です。
塩酸アンブロキソールの商品名……アンキソール（わかもと）、アントブロン、アントブロンL、アントブロン小児用（東和薬品）、アンブロキソール塩酸塩（沢井製薬・大洋薬品など）、アンブロキソール塩酸塩L（沢井製薬）、アンブロン（日本ユニバーサル）、塩酸アンブロキソール（キョーリンリメディオ）、グリンクール（日本薬品工業・日本ケミファ）、コデソルバン（長生堂・マイラン製薬）、コトブロール（寿）、コフノール（日医工・田辺三菱・吉富薬品）、コフノールL（日医工・日本薬化工）、コンズール（富士カプセル）、サイプロール（岩城）、サンブロール（三恵薬品）、小児用ムコソルバンDS（帝人ファーマ）、シンセラキン、シンセラキンD.S.小児用（ニプロジェネファ）、セルマキール（日新製薬）、ゼンブロン、ゼンブロンL（全星薬品）、ソロムコ（共和薬品）、ダイオリール（マイラン製薬）、ノンタス、ノンタスDS（小野薬品）、バンブロアン（陽進堂）、フストレス（大洋薬品・昭和薬化工）、フズレバン、フズレバンL（辰巳化学）、プルスマリンA（高田・日本化薬）、ブローミィ（テイコク）、ブロムコサール（マルコ・日医工）、ポノフェン、ポノフェンSR（あすか製薬）、ミタソルバイド（キョーリンリメディオ）、ムコアストマリ（鶴原）、ムコキール（小林化工）、ムコサール、ムコサールL（日本ベーリンガー）、ムコセラムL（大洋薬品）、ムコソルバン、ムコソルバンDS、ムコソルバンL（帝人ファーマ）、ムコソレート、ムコソレートL（大正薬品・アルフレッサ）、ムコブリン（龍角散）、メクロセリン（沢井製薬・メディア新薬）
平均的な用法・用量……普通剤は1回15mg（１錠）を3回服用。徐放剤は45mgを1回。小児用は1回0.3mg/kgで、3回。
副作用……稀に過敏症（発疹）や胃部不快感、吐き気、下痢・便秘、食欲不振などが起こる事があります。
重大な副作用（発症頻度は低い）……ショック、アナフィラキシー症状。
注意・禁忌……『注意を要する人』は、特になし。
『処方してはいけない禁忌』は、特になし。
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