塩酸イソプロテレノールの効能・作用・副作用

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塩酸イソプロテレノールについての基本情報

塩酸イソプロテレノールの効能・作用……効能は『内耳障害によるめまい,徐脈=アダムス・ストークス症候群の発作予防、気管支けいれんの緩和』です。

塩酸イソプロテレノールは交感神経を刺激することで、心臓の電気信号を強めて心拍数を増加させる作用があるので、『高度な徐脈の治療』に用いられることの多い薬です。特に、アダムス・ストークス症候群と呼ばれる高度な徐脈の治療に使われますが、それ以外にも内耳液の代謝を改善する効果があるので『内耳障害によるめまい・気分の悪さ』といった症状にも処方されます。

気管支喘息や急性気管支炎、肺気腫などによる『気管支けいれんの発作』を緩和してくれる効果も期待できます。心筋の収縮が余り起こらなくなる徐脈では、強いめまいに襲われて失神してしまう可能性があるので、本剤のような交感神経の刺激で徐脈を改善してくれる薬を用いる必要が出てきます。

塩酸イソプロテレノールの商品名……アスプール(アルフレッサファーマ)、イソメニール(科研)、プロタノールS(興和)

平均的な用法・用量……内服薬は、1回7.5~15mgを3~4回服用。吸入薬は、ネブライザー(吸入器)を用いて3~10分くらい吸入。

副作用……動悸・頻脈、吐き気、頭痛、口渇、食欲不振、胸焼け、息切れ、めまい、過敏症(発疹)など。吸入剤では、動悸・頻脈、頭痛、振戦、めまい、吐き気、血圧変化など。

重大な副作用(発症頻度は低い)……血清カリウム値の低下。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、冠動脈疾患、心臓疾患、甲状腺機能亢進症、高血圧症、糖尿病などの人、妊婦。

『処方してはいけない禁忌』は、重症の冠動脈疾患、頭部・頸部の外傷を受けたばかりの人、ジギタリスを連用している人、カテコールアミン製剤、エピネフリン(アドレナリン)、エフェドリン、メチルエフェドリンの処方を受けている人など。

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