塩酸エプラジノンの効能・作用・副作用

塩酸エプラジノンについての基本情報

塩酸エプラジノンの効能・作用……効能は『鎮咳・去痰』です。肺炎や肺結核、気管支喘息、上気道炎、感冒(かぜ)、気管支拡張症、慢性気管支炎、急性気管支炎などの呼吸器系疾患による『咳・痰』を鎮めるために処方されるお薬です。

脳内の延髄にある『咳中枢』に働きかけることで、神経の興奮を抑えて咳を止める作用があります。喉や気管支からの刺激を受けて咳中枢が咳を起こしますが、その刺激感受性を抑えることで咳中枢を興奮しにくくするのです。更に、気管支(気道)の分泌物を増加させたり痰を溶かしたりすることで、痰の粘度を低下させてくれます。その結果、痰が喉にからみにくくなり、吐き出しやすくなるわけです。

塩酸エプラジノンは、鎮咳・去痰の作用を併せ持った『非麻薬性中枢性鎮咳薬』に分類されていますが、幅広い呼吸器系の疾患に対して用いることができます。一方で、咳というのは、気道に入った異物(痰・ほこり・雑菌など)を排出しようとする自然な生体防御反応なので、症状の現れ方によっては薬で無理矢理に抑えないほうが良いこともあります。

塩酸エプラジノンの商品名……レスプレン(中外製薬)、ロズプレン(辰巳化学)

平均的な用法・用量……1回20~30mgを3回服用。小児は5~45mgを3回に分服。

副作用……吐き気、食欲不振、嘔吐、頭痛(頭重)、腹痛、下痢など。

重大な副作用(発症頻度は低い)……特に無し。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、妊婦など。

『処方してはいけない禁忌』は、特に無し。

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