衣冠禽獣
(いかんきんじゅう)
[意味]
理性と礼儀のある人間のように衣服と冠(帽子)を身につけてはいるが、その本性が獣・猛禽(鳥)のように野蛮・危険であるということ。品性下劣・人格劣等な人物を指したり、残酷で強欲な人物を指していう言葉。人並みの外見を整えてはいるのだが、その内面・本性が低劣で野蛮であるという意味。
[出典]
『史記』の項羽本紀。
[類義語]
衣冠沐猴(いかんもくこう)=沐猴というのは『木に上り下りする大型の猿』の意味である。衣冠梟境(いかんきょうきょう)=境の正しい文字は『けものへん』であるが、梟は『フクロウのような猛禽』、境は『獰猛な猿』の意味である。
[文例]
衣冠禽獣のような卑劣な犯罪者たちの行為によって、無実の被害者の人生は完全に狂わされてしまった。
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『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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