Tシャツとワイシャツの違い

「Tシャツ(ティーシャツ)」と「ワイシャツ」は言葉の字面も響きも似ていますが、実物のシャツはまったく異なるものになります。「Tシャツ」と「ワイシャツ」は日常的な衣服の種類になりますが、具体的にどういったシャツのことを意味しているのでしょうか?「Tシャツ」と「ワイシャツ」の違いについて分かりやすく説明します。

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「Tシャツ」とは、どんなシャツ?


「ワイシャツ」とは、どんなシャツ?


「Tシャツ」と「ワイシャツ」の違いのまとめ


違いの事典:1

「Tシャツ」とは、どんなシャツ?

「Tシャツ」とは、「主に丸首のカジュアルな雰囲気の半袖シャツ」のことです。「Tシャツ」は現在ではメンズだけでなくレディースも当たり前の商品として売っていますが、元々は「男性用のシャツ・下着シャツ(アンダーウェア)の用途が多いシャツ」として開発されました。

今、Tシャツは夏のカジュアルウェアの定番になっていますが、開襟シャツを着ることが多かった1940~50年代頃までは「開襟シャツの下に着る下着シャツ(アンダーウェア)の用途」が多かったのです。

「Tシャツ」という名前は、「平らな床の上に広げて置くとT字型に見えること」に由来しています。1960~70年代頃から、「Tシャツ一枚で着るカジュアルウェアとしての用途」が広まってきて、次第に男性だけでなく女性も着るシャツとして定着していきました。

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「ワイシャツ」とは、どんなシャツ?

「ワイシャツ」とは、「背広服(スーツのジャケット)の下に着る台襟とカフスがついた前開きのシャツ(開襟シャツ)」のことです。「ワイシャツ」はスーツ(背広)のフォーマルスタイルに合わせて着る襟とボタンのついたシャツのことであり、関西・九州地方では「カッターシャツ」と呼ばれることもあります。

「ワイシャツ」の色ははじめ「白色・淡色・縞柄(ストライプ柄)」でしたが、近年は「色物・柄物のワイシャツ」も増えてきました。「ワイシャツ」の素材は、「綿ブロード・ポプリン・リネン・絹・合成繊維・形状記憶繊維」などになります。

「ワイシャツ」という名前は、「ホワイトシャツ(white shirts)の日本における略語」に由来しています。そのため、「Tシャツ」になぞらえて「Yシャツ」と表記するのは間違った表記になります。「ワイシャツ」の呼び方は1910年代に定着したものであり、それ以前は「上襦袢 (うわじゅばん)・白色シャツ・ホワイトシャツ」などと呼ばれていました。

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「Tシャツ」と「ワイシャツ」の違いのまとめ

「Tシャツ」も「ワイシャツ」も上に着るシャツのことを意味していますが、「Tシャツ」は「カジュアルスタイルの半袖シャツ」、「ワイシャツ」は「フォーマルスタイル・スーツスタイルのシャツ(半袖・長袖)」であるという違いがあります。

「Tシャツ」は「広げて床に置いた時にT字形になること」からその名前がつけられましたが、「ワイシャツ」は「広げて床に置いてもY字形にはならない・ワイシャツはYシャツではない」という違いを持っています。

「ワイシャツ」というのは日本において「ホワイトシャツ(white shirts)」が転訛(てんか)して省略された呼び方であり、アルファベットの「Y」とは関係していないのです。

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