ことわざ（諺）の事典：１

日本で慣習的に用いられてきた“ことわざ（諺）”の『意味・歴史（由来）・応用・類義（対義）のことわざ』などについて分かりやすく説明していきます。

ことわざ（諺）は“機知の効いた言い回し・含蓄のあることばの表現”として使われるだけではなく、日本人のさまざまな生活の知恵や人生の教訓が含まれています。ことわざ（諺）を学ぶことによって、『人生をどのような心構えで生きれば良いのか』という方向性を知ることができたり、『人間関係・男女関係（恋愛）・仕事の悩みを乗り越えるヒント』を得たりすることもできます。

現代ではあまり使われなくなったことわざも多いですが、さまざまな種類のことわざを学ぶことによって、『温故知新の新鮮な気づき・学び』にもつながっていきます。

ことわざ（諺）


ことわざ（諺）の事典：２


四字熟語のページ

ことわざ（諺）

• ああ言えばこう言う，　　　合縁奇縁（あいえんきえん），　　　開いた口へ牡丹餅（ぼたもち）
• 阿吽の呼吸（あうんのこきゅう），　　　青は藍より出でて藍より青し，　　　青菜に塩（あおなにしお）
• 挨拶は時の氏神（あいさつはときのうじがみ），　　　空き樽は音が高い（あきだるはおとがたかい），　　　青柿が熟柿弔う（あおがきがじゅくしとむらう）
• 赤子の手をひねる（あかごのてをひねる），　　　商い三年（あきないさんねん），　　　仰いで天に愧じず（あおいでてんにはじず）
• 秋茄子嫁に食わすな（あきなすびよめにくわすな），　　　明るけりゃ月夜だと思う（あかるけりゃつきよだとおもう），　　　秋の日は釣瓶落とし（あきのひはつるべおとし）
• 秋の扇（あきのおうぎ），　　　悪妻は百年の不作（あくさいはひゃくねんのふさく），　　　秋の鹿は笛に寄る（あきのしかはふえによる）
• 悪女の深情け（あくじょのふかなさけ），　　　空き家の雪隠（あきやのせっちん），　　　秋葉山から火事（あきばさんからかじ）
• 朝雨女の腕まくり（あさあめおんなのうでまくり），　　　悪事千里を走る（あくじせんりをはしる），　　　悪銭身に付かず（あくせんみにつかず）
• 阿漕が浦に引く網（あこぎがうらにひくあみ），　　　挙句の果て（あげくのはて），　　　顎で蠅を追う（あごではえをおう）
• 薊の花も一盛り（あざみのはなもひとさかり），　　　浅い川も深く渡れ（あさいかわもふかくわたれ），　　　麻に連るる蓬（あさにつるるよもぎ）
• 朝飯前のお茶漬け（あさめしまえのおちゃづけ），　　　朝に紅顔あって夕べに白骨となる（あしたにこうがんあってゆうべにはっこつとなる），　　　朝に道を聞けば夕べに死すとも可なり（あしたにみちをきけばゆうべにしすともかなり）
• 揚げ足をとる（あげあしをとる），　　　浅瀬に仇浪（あさせにあだなみ），　　　朝比奈と首引き（あさひなとくびひき）
• 明日は明日の風が吹く（あしたはあしたのかぜがふく），　　　足下を見る（あしもとをみる），　　　預かり物は半分の主（あずかりものははんぶんのぬし）
• 明日ありと思う心の仇桜（あすありとおもうこころのあだざくら），　　　朝に夕べを謀らず（あしたにゆうべをはからず），　　　明日の事を言えば鬼が笑う（あすのことをいえばおにがわらう）
• 東男に京女（あずまおとこにきょうおんな），　　　足下から鳥が立つ（あしもとからとりがたつ），　　　足下から火がつく（あしもとからひがつく）
• 飛鳥川の淵瀬（あすかがわのふちせ），　　　明日の百より今日の五十（あすのひゃくよりきょうのごじゅう），　　　味をしめる（あじをしめる）
• 当たって砕けよ（あたってくだけよ），　　　頭隠して尻隠さず（あたまかくしてしりかくさず），　　　頭押さえりゃ尻ゃ上がる（あたまおさえりゃしりゃあがる）
• 頭の上の蠅を追え（あたまのうえのはえをおえ），　　　頭の黒い鼠（あたまのくろいねずみ），　　　新しい酒は新しい革袋に盛れ（あたらしいさけはあたらしいかわぶくろにもれ）
• 当たるも八卦当たらぬも八卦（あたるもはっけあたらぬもはっけ），　　　暑さ寒さも彼岸まで（あつささむさもひがんまで），　　　羹に懲りて膾を吹く（あつものにこりてなますをふく）
• 後の祭り（あとのまつり），　　　痘痕も靨（あばたもえくぼ），　　　後足で砂をかける（あとあしですなをかける）
• 後は野となれ山となれ（あとはのとなれやまとなれ），　　　あの声で蜥蜴食らうか時鳥（あのこえでとかげくらうかほととぎす），　　　虻蜂取らず（あぶはちとらず）
• 油を売る（あぶらをうる），　　　余り物に福がある（あまりものにふくがある），　　　油に水（あぶらにみず）
• 脂に画き氷に鏤む（あぶらにえがきこおりにちりばむ），　　　雨夜の月（あまよのつき），　　　危ない橋を渡る（あぶないはしをわたる）
• 雨垂れ石をも穿つ（あまだれいしをもうがつ），　　　網呑舟の魚を漏らす（あみどんしゅうのうおをもらす），　　　雨が降ろうが槍が降ろうが（あめがふろうがやりがふろうが）
• 阿弥陀も銭で光る（あみだもぜにでひかる），　　　網の目に風たまらず（あみのめにかぜたまらず），　　　網に掛かった魚（あみにかかったうお）
• 網無くして淵にのぞむな（あみなくしてふちにのぞむな），　　　雨降って地固まる（あめふってじかたまる），　　　危うきこと累卵の如し（あやうきことるいらんのごとし）
• 雨塊を破らず（あめつちくれをやぶらず），　　　過ちて改めざる是を過ちと謂う（あやまちてあらためざるこれをあやまちという），　　　雨晴れて笠を忘る（あめはれてかさをわする）
• 慌てる乞食は貰いが少ない（あわてるこじきはもらいがすくない），　　　有る時払いの催促なし（あるときばらいのさいそくなし），　　　蟻の穴から堤の崩れ（ありのあなからつつみのくずれ）
• 蟻の思いも天に昇る（ありのおもいもてんにのぼる），　　　有る時は米の飯（あるときはこめのめし），　　　阿波に吹く風は讃岐にも吹く（あわにふくかぜはさぬきにもふく）
• 蟻の熊野参り（ありのくまのまいり），　　　案ずるより生むが易し（あんずるよりうむがやすし），　　　暗夜に灯火失う（あんやにともしびうしなう）
• 家柄より芋茎（いえがらよりいもがら），　　　言うは易く行うは難し（いうはやすくおこなうはかたし），　　　言い勝ち功名（いいがちこうみょう）
• 生き馬の目を抜く（いきうまのめをぬく），　　　言いたい事は明日言え（いいたいことはあすいえ），　　　怒れる拳笑顔に当たらず（いかれるこぶしえがおにあたらず）
• 怒りは敵と思え（いかりはてきとおもえ），　　　家貧しくして孝子顕る（いえまずしくしてこうしあらわる），　　　諍い果てての乳切り木（いさかいはててのちぎりぎ）
• いざ鎌倉（いざかまくら），　　　砂長じて巌となる（いさごちょうじていわおとなる），　　　戦見て矢を矧ぐ（いくさみてやをはぐ）

• 石臼を箸に刺す（いしうすをはしにさす），　　　石地蔵に蜂（いしじぞうにはち），　　　石に漱ぎ流れに枕す（いしにくちすすぎながれにまくらす）
• 石が流れて木の葉が沈む（いしがながれてこのはがしずむ），　　　石に立つ矢（いしにたつや），　　　石の上にも三年（いしのうえにもさんねん）
• 石橋を叩いて渡る（いしばしをたたいてわたる），　　　石に灸（いしにきゅう），　　　石に布団は着せられぬ（いしにふとんはきせられぬ）
• 石部金吉鉄兜（いしべきんきちかなかぶと），　　　医者が取るか坊主が取るか（いしゃがとるかぼうずがとるか），　　　医者の不養生（いしゃのふようじょう）
• 医者と味噌は古いほどよい（いしゃとみそはふるいほどよい），　　　衣食足りて礼節を知る（いしょくたりてれいせつをしる），　　　石に判（いしにはん）
• 急がば回れ（いそがばまわれ），　　　何れ菖蒲（いずれあやめ），　　　磯際で船を破る（いそぎわでふねをやぶる）
• 痛くもない腹を探られる（いたくもないはらをさぐられる），　　　居候の三杯目（いそうろうのさんばいめ），　　　板子一枚下は地獄（いたごいちまいしたはじごく）
• 磯の鮑の片思い（いそのあわびのかたおもい），　　　一押し二金三男（いちおしにかねさんおとこ），　　　鼬の最後っ屁（いたちのさいごっぺ）
• 一難去ってまた一難（いちなんさってまたいちなん），　　　一姫二太郎（いちひめにたろう），　　　一事が万事（いちじがばんじ）
• 一年の計は元旦にあり（いちねんのけいはがんたんにあり），　　　一富士二鷹三茄子（いちふじにたかさんなすび），　　　鼬の道切り（いたちのみちきり）
• 一葉落ちて天下の秋を知る（いちようおちててんかのあきをしる），　　　一文吝みの百知らず（いちもんおしみのひゃくしらず），　　　一を聞いて十を知る（いちをきいてじゅうをしる）
• 一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ（いっけんかげにほゆればひゃっけんこえにほゆ），　　　一目置く（いちもくおく），　　　一輪咲いても花は花（いちりんさいてもはなははな）
• 一将功成りて万骨枯る（いっしょうこうなりてばんこつかる），　　　一升入る壺（いっしょうはいるつぼ），　　　一寸先は闇（いっすんさきはやみ）
• 一寸の光陰軽んずべからず（いっすんのこういんかろんずべからず），　　　一擲乾坤を賭す（いってきけんこんをとす）・乾坤一擲（けんこんいってき），　　　一寸の虫にも五分の魂（いっすんのむしにもごぶのたましい）
• 一銭を笑う者は一銭に泣く（いっせんをわらうものはいっせんになく），　　　一敗地に塗れる（いっぱいちにまみれる），　　　一斑を見て全豹を卜す（いっぱんをみてぜんぴょうをぼくす）
• いつまでもあると思うな親と金（いつまでもあるとおもうなおやとかね），　　　犬が西向きゃ尾は東（いぬがにしむきゃおはひがし），　　　いつも月夜に米の飯（いつもつきよにこめのめし）
• 犬に論語（いぬにろんご），　　　犬の遠吠え（いぬのとおぼえ），　　　犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ（いぬはみっかかえばさんねんおんをわすれぬ）
• 犬も歩けば棒に当たる（いぬもあるけばぼうにあたる），　　　命あっての物種（いのちあってのものだね），　　　犬の川端歩き（いぬのかわばたあるき）
• 命長ければ恥多し（いのちながければはじおおし），　　　命の洗濯（いのちのせんたく），　　　井の中の蛙大海を知らず（いのなかのかわずたいかいをしらず）
• 衣鉢を継ぐ（いはつをつぐ），　　　韋編三度絶つ（いへんみたびたつ），　　　芋茎で足を衝く（いもがらであしをつく）
• 色の白いは七難隠す（いろのしろいはしちなんかくす），　　　芋の煮えたも御存じない（いものにえたもごぞんじない），　　　炒り豆に花（いりまめにはな）
• 鰯の頭も信心から（いわしのあたまもしんじんから），　　　言わぬが花（いわぬがはな），　　　殷鑑遠からず（いんかんとおからず）
• 陰徳あれば陽報あり（いんとくあればようほうあり），　　　有為転変は世の習い（ういてんぺんはよのならい），　　　魚心あれば水心（うおごころあればみずごころ）
• 魚の木に登るが如し（うおのきにのぼるがごとし），　　　魚の釜中に遊ぶが如し（うおのふちゅうにあそぶがごとし），　　　烏合の衆（うごうのしゅう）
• 鶯鳴かせた事もある（うぐいすなかせたこともある），　　　魚を得て筌を忘る（うおをえてせんをわする），　　　雨後の筍（うごのたけのこ）
• 有卦に入る（うけにいる），　　　兎の上り坂（うさぎののぼりざか），　　　兎も七日なぶれば噛みつく（うさぎもなぬかなぶればかみつく）
• 牛に引かれて善光寺詣り（うしにひかれてぜんこうじまいり），　　　牛は牛づれ馬は馬づれ（うしはうしづれうまはうまづれ），　　　氏より育ち（うじよりそだち）
• 兎を見て犬を呼ぶ（うさぎをみていぬをよぶ），　　　氏無くして玉の輿（うじなくしてたまのこし），　　　牛に対して琴を弾ず（うしにたいしてことをだんず）
• 嘘から出た実（うそからでたまこと），　　　嘘つきは泥棒の始まり（うそつきはどろぼうのはじまり），　　　嘘も方便（うそもほうべん）
• 後ろ髪を引かれる（うしろがみをひかれる），　　　後ろ指を指される（うしろゆびをさされる），　　　打たれても親の杖（うたれてもおやのつえ）
• 内ひろがりの外すぼまり（うちひろがりのそとすぼまり），　　　独活の大木（うどのたいぼく），　　　鵜のまねする烏（うのまねするからす）
• 馬には乗ってみよ人には添うてみよ（うまにはのってみよひとにはそうてみよ），　　　馬の耳に念仏（うまのみみにねんぶつ），　　　生まれぬ前の襁褓定め（うまれぬさきのむつきさだめ）
• 海に千年河に千年（うみにせんねんかわにせんねん），　　　生みの親より育ての親（うみのおやよりそだてのおや），　　　売り言葉に買い言葉（うりことばにかいことば）

ことわざ（諺）の事典：２

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