飛鳥川の淵瀬(あすかがわのふちせ)

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飛鳥川の淵瀬
(あすかがわのふちせ)

[意味]

飛鳥川(奈良盆地南部を流れる川)は、水流の変化が激しくて、『深さのある淵』と『浅い瀬』の場所が変わりやすいということ。

そこから転じて、世の中の趨勢や人の境遇・状況の移り変わりが激しいということの喩え。あっという間に世の中や人の境遇・ありようが変わってしまう(同じ状態で長く留まることはない)という変化の激しさをいう。

[類似のことわざ]

明日の淵瀬(あすのふちせ),桑田変じて滄海となる(そうでんへんじてそうかいとなる),有為転変(ういてんぺん)

[用例]

社内で暴君のように振舞っていた吉田部長に、パワハラを理由とする左遷の辞令が下された、『飛鳥川の淵瀬』を思わずにはいられない。

『飛鳥川の淵瀬』のように世の栄枯盛衰は激しいもの、今が絶頂であれば明日すぐにその地位から突き落とされても不思議ではないのだ。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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