青は藍より出でて藍より青し
(あおはあいよりいでてあいよりあおし)
[意味]
昔、植物の藍(あい)の葉から、染料となる青色(紺色)を抽出していたが、その青色の染料で染めた布は、原料となっている藍の葉よりも青かったということ。
そのエピソードが転じて、弟子がその師匠(先生)よりも優れているということ、弟子が師匠(先生)の見識や能力を追い抜かすことを意味するようになった。
出典は、儒教の『荀子(じゅんし)』である。
[類義のことわざ]
氷は水より出でて水より寒し,出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)
[用例]
松下村塾から巣立って明治維新の礎石となった人材たちは、吉田松陰先生と比較して『青は藍より出でて藍より青し』とまではいかないが、それに近づく目覚しい働きをした。
大学のかつての教え子たちが様々な分野で活躍しているという報告が入ってくると、『青は藍より出でて藍より青し』のことわざと共に教育者としての喜びが込み上げてくる。
[英語の類似のことわざ]
The Scholar may be better than the master.
弟子のほうが師匠よりも優れていることがある。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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