戦見て矢を矧ぐ(いくさみてやをはぐ)

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戦見て矢を矧ぐ
(いくさみてやをはぐ)

[意味]

戦いが始まってから矢を作るという意味。そこから転じて、何か事が起こった後になって、慌てて対策を練ったり、急いで準備をしたりすることの喩えである。『物事に対する準備・対応・対処』が後手後手に回っていて、やるべき行動が遅い様子のことをいう。

『矧ぐ(はぐ)』とは、竹に羽をつけて矢を作ることである。

[類義のことわざ]

泥棒を見て縄を綯う(どろぼうをみてなわをなう)

[対義のことわざ]

備えあれば患いなし(そなえあればうれいなし)

[用例]

試験の当日が明日に迫っている今日になって、腕まくりして徹夜で勉強をするというのは、『戦見て矢を矧ぐ』ような努力の仕方である。

何事も早め早めの準備や対応が大切なのであり、『戦見て矢を矧ぐ』というスピードの遅いやり方では手遅れになってしまったり逆効果になってしまったりする。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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