言い勝ち功名
(いいがちこうみょう)
[意味]
多少筋の通らない発言でも、言葉数の多い人の意見が勝ち、道理のない主張でも多弁であれば人に受け容れられるようになるということ。 黙っていてはどんなに良い意見であっても、周囲の者に伝わらず理解してもらえないということ。
[類義のことわざ]
言わぬことは聞こえぬ(いわぬことはきこえぬ)
[対義のことわざ]
言わぬは言うに勝る(いわぬはいうにまさる), 沈黙は金、雄弁は銀(ちんもくはきん、ゆうべんはぎん)
[英語のことわざ]
[用例]
能弁家で押しの強い営業部長は、『言い勝ち功名』の勢いに乗ってここまで出世街道を突き進んできたのだ。
ただ軽はずみでおしゃべりなだけのあの『言い勝ち功名』の男に、全部良いところを持っていかれるのは悔しくて堪らない。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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