阿波に吹く風は讃岐にも吹く
(あわにふくかぜはさぬきにもふく)
[意味]
『阿波(あわ)』は現在の徳島県、『讃岐(さぬき)』は現在の香川県に当たり、四国地方の隣合った地域で、文化・習慣が伝播しやすかった。
そこから転じて、ある土地の風俗・習慣は、他の土地にも伝わって移っていきやすいということ。どこの土地でも、人間の心や人情のあり方は同じであるということ。あるいは、上の人(先輩)がすることは、下の人(後輩)が見習って真似をするようになるということ。
[類義のことわざ]
[英語のことわざ]
[用例]
アメリカ人の友人に作りすぎた晩御飯のおかずをお裾分けしたら、ひどく喜ばれた、『阿波に吹く風は讃岐にも吹く』ということである。
警察官としての規律正しさや責任感の強さは、『阿波に吹く風は讃岐にも吹く』で先輩がしっかりしていれば、自然に後輩にもその美風が伝達されていくものである。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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