慌てる乞食は貰いが少ない
(あわてるこじきはもらいがすくない)
[意味]
少しでも早く多く貰おうと欲張る乞食(ホームレス)は、人々にその欲深さを見透かされて反感を買い、逆に貰うものが少なくなってしまうということ。
慌てふためいて急ぎ過ぎたり欲張りすぎたりすると、かえって良い結果が得られなくなってしまうということ。
せっかちな焦っている人、欲張り過ぎている人に対して、忠告して戒めたりからかったりすることわざである。
[類義のことわざ]
慌てる蟹は穴へ入れぬ(あわてるかにはあなへはいれぬ), 急がば回れ(いそがばまわれ), 急いては事を仕損じる(せいてはことをしそんじる), 慌てる鼠は穴へも入れぬ(あわてるねずみはあなへもはいれぬ), 急ぐ鼠は穴に迷う(いそぐねずみはあなにまよう), 急ぐ鼠は雨に遭う(いそぐねずみはあめにあう)
[英語のことわざ]
Hurrying gets you nowhere.
(慌てていては、まったく前に進むことができない。)
[用例]
『慌てる乞食は貰いが少ない』というミスをしないためにも、じっくりとチャンスを待ってから確実に動こうと思う。
とにかく早朝の一番乗りでデパートの初売りに繰り出そうとしたのだが、逆に張り切りすぎて寝坊をしてしまい、『慌てる乞食は貰いが少ない』の結果になってしまった。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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