過ちて改めざる是を過ちと謂う(あやまちてあらためざるこれをあやまちという)

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過ちて改めざる是を過ちと謂う
(あやまちてあらためざるこれをあやまちという)

[意味]

人は誰でも過ちを犯すものであるが、本当の過ちというのは、過ちを犯したと知っていながらそれを悔い改めようとしないことである。たとえ過ちを犯したとしても、それをすぐに悔い改めれば良いが、過ちと分かっていながらそれを改めようとしないのが本当の過ちなのである。

出典は、『論語 衛霊公篇』である。

[類義のことわざ]

過ちては改むるに憚ること勿れ(あやまちてはあらたむるにはばかることなかれ)……出典は『論語 学而篇』であり、過ちを犯したことに気づいたら、体裁や利害に捕われずにすぐに改めることを躊躇ってはならないという意味である。

[英語のことわざ]

It is never too late to mend.
(行動を改めるのに、遅すぎるということはない)

To err is human, to forgive divine.
(人は過ちを犯すもの、神はその過ちを許すもの)

[用例]

何度も同じ間違いを繰り返して反省できないようであれば、『過ちて改めざる是を過ちと謂う』とあるように、人間としての成長がないということである。

自動車事故を起こして人に怪我をさせてしまった時には、すぐに警察に事故の電話をしなければならない、『過ちて改めざる是を過ちと謂う』という論語の戒めの言葉を忘れるべきではない。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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