雨垂れ石をも穿つ
(あまだれいしをもうがつ)
[意味]
勢いの弱い雨だれでも、長年にわたって石にポタポタと落ち続ければ、いずれはその石に穴を開けるということ。
それが転じて、わずかな力でも、長年にわたって根気よく続ければ(粘り強く努力し続ければ)、物事を成し遂げることができるということ。
[類義のことわざ]
泰山の溜石を穿つ(たいざんのしたたりいしをうがつ)、 釣瓶縄井桁を断つ(つるべなわいげたをたつ)、 人跡繁ければ山も窪む(じんせきしげければやまもくぼむ)、 牛の歩みも千里(うしのあゆみもせんり)、 愚公山を移す(ぐこうやまをうつす)
[英語のことわざ]
Constant dripping wears away the stone.
(絶えず落ちるしずくは、石にさえも穴を開ける)
[用例]
虚弱体質だった少年は、『雨垂れ石をも穿つ』の地道な厳しい鍛錬の積み重ねによって、その後に空手の達人となった。
すぐに諦めてしまって何もしなければそこで終わりだが、『雨垂れ石をも穿つ』の粘り強い努力があれば、何か一つは自分なりの事績を残すことができるだろう。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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