余り物に福がある
(あまりものにふくがある)
[意味]
人が取り残したものや選ばれずに余ったようなものには、思いがけない意外な幸福・利益が潜んでいることがあるという意味である。
人と争い合わない穏やかで謙虚な性格の人に、思いがけない幸福が訪れたり利益がもたらされるということ。先を競って争い合うことを、戒めるような意味合いもある。
[類義のことわざ]
慌てる乞食は貰いが少ない(あわてるこじきはもらいがすくない)、 余り茶に福がある(あまりちゃにふくがある)、 残り物に福がある(のこりものにふくがある)
[英語のことわざ]
Good luck lies in odd numbers.
(半端物に幸運がある。)
[用例]
宝くじ売り場に競ってみんなが並んでいるが、私は『余り物に福がある』と思って、行列が途切れる時間帯に買いに出かけた。
急いで列車に飛び込まずに一本乗り過ごしたおかげで、列車事故に遭わずに済んだのだが、本当に『余り物に福がある』というようなこともあるのだな。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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