後足で砂をかける
(あとあしですなをかける)
[意味]
世話になった人や恩義のある人を平気で裏切るだけではなく、更に、別れ際にその人に迷惑を掛けたり捨て台詞を吐いたりすること。
『後足』の読みは、『あとあし』であり『うしろあし』と読むのは間違いである。
[類義のことわざ]
後は野となれ山となれ(あとはのとなれやまとなれ)、飼い犬に手を噛まれる(かいいぬにてをかまれる)
[対義のことわざ]
立つ鳥跡を濁さず(たつとりあとをにごさず)
[英語のことわざ]
A runaway monk never praises his convent.
(逃げ出した修道士は自分のいた修道院を褒めることはない。)
[用例]
入社以来、目を掛けていた部下が、ヘッドハンティングを受け入れてライバル社に移籍したが、『後足で砂をかけられた』ような気分である。
自分のために献身的に尽くしてくれた彼女に対して、『後足で砂をかける』ようなひどい別れ方はできない。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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