当たって砕けよ
(あたってくだけよ)
[意味]
やってみて成功するか失敗するかは分からないが、迷ったり恐れたりせずに、思い切って決行してみよということ。やってみてダメである可能性も高い難しい状況だが、決死の覚悟で全力で取り組んでみれば、上手くいくこともあるということ。
現代では『当たって砕けろ』のほうが一般的に使われる。
成功や達成が困難な厳しい局面でも、何もやらなければそのままおしまいであるが、やってみて失敗しても仕方ないの心意気で思い切ってやれば、上手くいく可能性もあるということ。
[類似のことわざ]
乾坤一擲(けんこんいってき),一か八か(いちかばちか),丁か半か(ちょうかはんか),伸るか反るか(のるかそるか)
[対義のことわざ]
石橋を叩いて渡る
[英語のことわざ]
Go for broke.
[用例]
『当たって砕けよ』の精神で臨んだ大東亜戦争(アジア太平洋戦争)で、大日本帝国は約300万人ともいわれる膨大な戦死者を出すことになった。
この気持ちを伝えないままで卒業すれば悔いが残ると思い、『当たって砕けろ』とばかりに、長年好きだったクラスメイトに遂に告白した。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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