明日の百より今日の五十
(あすのひゃくよりきょうのごじゅう)
[意味]
明日になってから貰えるはずの百両よりも、今日すぐに貰える五十両のほうが良いということ。
明日手に入るかもしれない『不確実な大きな利益』よりも、今日手に入る『確実な小さな利益』のほうが良いということである。明日になってから貰えるという約束は絶対のものではなく貰えないリスクもあるので、今日貰えるというものを確実に貰っていたほうが良いという考え方を示す。
[類似のことわざ]
明日の親鳥より今日の卵(あすのおやどりよりきょうのたまご),今日の一つは明日の十に勝る(きょうのひとつはあすのじゅうにまさる),死しての千年より生きての一日(ししてのせんねんよりいきてのいちにち)
[用例]
今日の日経平均の値下がりを見て、『明日の百より今日の五十』の教訓に従って、保有株の大半を売却して現金に変えてしまった。
後一日待ってくれれば、借金を倍にして返すからと友人は言ったが、翌日には電話がつながらなくなった、『明日の百より今日の五十』だったと今になって後悔しても遅かった。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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