頭隠して尻隠さず(あたまかくしてしりかくさず)

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頭隠して尻隠さず
(あたまかくしてしりかくさず)

[意味]

雉子(きじ)は草むらの中に首(頭)を突っ込んで隠れたつもりでいるのだが、草むらからはみ出した尾(しっぽ)が丸見えになっていて、それに気づいていない。

そこから転じて、悪事・欠点などの一部だけしか隠せていないのに、自分では全部を上手く隠したつもりでいること。悪事・欠点などの一部だけしか隠せておらず、他人(世間)にはその悪事・欠点が既にばれているのに、そのことに気づかない愚かさを指していうことわざである。

[類似のことわざ]

柿を盗んで核隠さず(かきをぬすんでさねかくさず),雉子の草隠れ(きじのくさがくれ),頭を隠して尾を現す(あたまをかくしておをあらわす),頭隠して尻を出す,雉子隠れ,団子隠そうより跡隠せ(だんごかくそうよりあとかくせ),辣韮食うて口を拭う(らっきょうくうてくちをぬぐう)

[英語のことわざ]

The foolish ostrich buries his head in the sand and thinks he is not seen.
(愚かなダチョウは頭を砂の中に埋めて、自分の姿が見えていないと思っている。)

[用例]

『頭隠して尻隠さず』で不倫をしていた妻は、スマホ画面のロックはかけていたが、肝心なLINEの履歴をそのまま消さずに残していた。

空出張で不正経費を着服していた社員は、『頭隠して尻隠さず』で領収書に明らかに怪しい改ざんの痕跡を残していた。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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