頭の上の蠅を追え
(あたまのうえのはえをおえ)
[意味]
人のことに構うよりも、まずは自分自身のことをしっかりせよということ。人の問題にあれこれ言っていないで、まず自分自身の問題をきちんと解決することを優先すべきだということ。
自分がしっかりしていないのに、人のことばかりに干渉しようとするお節介・でしゃばり・嫌味な人を嘲っていうことわざである。自分の問題すら解決できていない人を評して『頭の上の蠅も追えない』という。
[類似のことわざ]
己の頭の蠅を追え(おのれのあたまのはえをおえ)、人の事より足下の豆を拾え(ひとのことよりあしもとのまめをひろえ)
[用例]
自分がテストで落第しそうな状況なのに、人の試験勉強にあれこれ文句をつけてばかりいるが、まずは『頭の上の蠅を追え』といいたい。
『頭の上の蠅も追えない』ような情けない状況なのに、天下国家の大きな問題にばかり意識を向けて大仰な持論ばかり述べているのは、本末転倒で誰も耳を傾けない。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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