雨塊を破らず
(あめつちくれをやぶらず)
[意味]
静かに降る雨が、土の塊(土の形)を壊さずに浸み込んでいく。
そこから転じて、世の中が平和であることの喩え。争いや乱れのない天下泰平の喩え。
出典は、『塩鉄論 水旱(すいかん)』である。
[類義のことわざ]
海波を揚げず(うみなみをあげず)
[英語のことわざ]
[用例]
戦国時代の乱世が終わりを迎え、『雨塊を破らず』の平和な時代が幕を開けた。
『雨塊を破らず』という天下泰平の世を謳歌していたが、静かに再び騒乱・軍靴の足音が迫っていた。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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