蟻の穴から堤の崩れ(ありのあなからつつみのくずれ)

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蟻の穴から堤の崩れ
(ありのあなからつつみのくずれ)

[意味]

蟻が開けたとても小さな穴からでも、その穴が広がって大きな堤(つつみ)が崩れてしまうことがある。

そこから転じて、とても小さな油断や失敗、手抜きが、取り返しのつかないような重大な結果を招くことがあるという喩えである。

[類義のことわざ]

千丈の堤も蟻の一穴から(せんじょうのつつみもありのいっけつから), 油断大敵(ゆだんていてき)

[英語のことわざ]

A little leak will sink a great ship.
(小さな穴が、大船を沈める。)

[用例]

夜間に活動するという生活習慣の乱れが非行に走るきっかけになったが、『蟻の穴から堤の崩れ』とはよく言ったものである。

小さなコストを節約せずに使いたい放題で垂れ流しにしてしまえば、『蟻の穴から堤の崩れ』でどんなに業績の良い企業でもいずれは経営が傾いてしまう危険性が出て来る。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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