蟻の思いも天に昇る
(ありのおもいもてんにのぼる)
[意味]
小さくて非力な蟻の願い事でも、一心に願っていれば天(神)に通じて叶えられることがある。
弱小な者や無力な者であっても、一念発起して懸命に努力したり願ったりすれば、大きな目標を果たすことができるという意味である。
[類義のことわざ]
一念天に通ず(いちねんてんにつうず), 念力岩を徹す(ねんりきいわをとおす), 蚤の息も天にあがる(のみのいきもてんにあがる)
[英語のことわざ]
[用例]
例年、予選敗退ばかりしている弱小校が、今年は『蟻の思いも天に昇る』が如く、選手の入れ替えと懸命な練習によって甲子園出場まで後一歩のところまで来た。
今までの俺は確かに言い訳ばかりの負け犬だったが、『蟻の思いも天に昇る』ということをこれからの努力と野心で証明してみせる。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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