有る時は米の飯
(あるときはこめのめし)
[意味]
戦前の日本では、一般庶民は麦飯を食べることが多くて、白いお米を炊いた『米飯(米の飯)』は贅沢品の位置づけであった。経済的に余裕がある時には、ついつい贅沢をして米の飯を食べてしまうということ。
そこから転じて、人は余裕がある時には、浪費や贅沢をしがちになってしまうということ。
[類義のことわざ]
有れば有るだけ無いとき三昧(あればあるだけないときざんまい)
[英語のことわざ]
[用例]
少しまとまったお金が貯まってきたら、『有る時は米の飯』とばかりに無駄遣いをしてしまい、貯めていたお金も無くなってしまう。
彼女が自己破産した原因は、あればあるだけお金を浪費してしまう『有る時は米の飯』といった感じの経済観念の無さであった。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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