案ずるより生むが易し
(あんずるよりうむがやすし)
[意味]
やってみる前からあれこれと心配するよりも、実際に思い切ってやってみると意外なほど簡単にできるものである。事前に色々と迷ったり悩んだりするよりも、実際にやってみれば想像以上にたやすいものであるということ。
『杞憂(きゆう)』の取り越し苦労を慰めたり和らげたりする時に使うことわざである。『案ずるより生むが易い』ともいう。
女性がお産する前は、本人も周囲の人もあれこれ不安になって心配することが多いものだが、いざ出産を終えてみると案外簡単に済んでしまうものだというのが、このことわざの由来である。
[類義のことわざ]
思うより生むが易い(おもうよりうむがやすい), 案じる子は生み易い(あんじるこはうみやすい)
[英語のことわざ]
[用例]
どこの会社に就職すべきか非常に悩んで迷っていたが、『案ずるより生むが易し』で飛び込んだこの会社にして正解であった。
『案ずるより生むが易し』の気持ちで、長年迷っていた彼女との結婚を決めたが、その後の結婚生活は想像していたよりも楽しいものであった。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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