いざ鎌倉(いざかまくら)

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いざ鎌倉
(いざかまくら)

[意味]

さぁ大変だ、一大事が起こったので、すぐに駆けつけなければならないという意味。

鎌倉時代には、幕府に戦(反乱)などの一大事が起きると、諸国の武士(御家人)は鎌倉へと招集される決まりになっていた。幕府に所領を安堵(保障)されていた武士(御家人)には、幕府に一大事があれば「いざ鎌倉」と(手助けをするために)馳せ参じなければならない義務があったのである。

[出典]

謡曲『鉢木(はちのき)』。御家人の佐野源左衛門常世(さのげんざえもんつねよ)が家に泊めた旅の僧侶に「鎌倉に一大事が起こったならば、私は一番乗りで馳せ参じる」といざ鎌倉の精神を語ったことに由来するとされる。

[類義のことわざ]



[英語のことわざ]



[用例]

鎌倉幕府の将軍に仕える御家人たちは、幕府に危急存亡の大事件があれば、即座に『いざ鎌倉』の精神で馳せ参じて戦うことになっていた。

大切な仲間たちが絶体絶命のピンチに陥っている、『いざ鎌倉』の時が今正に訪れているのだ。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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