一銭を笑う者は一銭に泣く
(いっせんをわらうものはいっせんになく)
[意味]
たった一銭の小金には価値などないと笑う者は、そのわずか一銭がないために困る羽目になるということ。
たとえ非常に小さな金額であっても、金銭は大切にしなければならないという戒めのことわざである。
わずかな金額のお金であっても無闇に使い切ったりせずに、節約・貯蓄をするように勧める意味合いもある。
[類義のことわざ]
一円を笑うものは一円に泣く(いちえんをわらうものはいちえんになく)
[英語のことわざ]
[用例]
高額所得者として長者番付に乗ったこともある私がここまで零落して困窮してしまったのは、『一銭を笑う者は一銭に泣く』という戒めを馬鹿にしてきたツケでもあった。
『一銭を笑う者は一銭に泣く』の精神を忘れず、十円や百円の少しのお金でも無駄にせずコツコツと貯金するようにしている。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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