一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)

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一寸の虫にも五分の魂
(いっすんのむしにもごぶのたましい)

[意味]

わずか一寸(約3.03センチメートル)しかない小さな虫でも、その半分に当たる五分くらいの魂は持っているのだから無視したり侮ってはならないということ。

小さく弱い者や貧しく無力な者であっても、それ相応の意地・信念を持っているのだから、軽く見て侮ってはならないということ。反対に、強い相手と向かい合っている自分の側に意地やプライドがある時にも用いる。

省略して『五分の魂』ということもある。

[類義のことわざ]

蛞蝓にも角(なめくじにもつの),  匹夫も志を奪うべからず(ひっぷもこころざしをうばうべからず),  痩せ腕にも骨(やせうでにもほね),  小糠にも根性(こぬかにもこんじょう)

[英語のことわざ]

Even a worm will turn.
(虫でさえも向き直ってくる。)

[用例]

軽く捻り潰れそうな小国であったが、『一寸の虫にも五分の魂』で実際に攻めるとそう簡単には城を落とすことができなかった。

このまま何の抵抗もできずに無様にやられたのでは腹の虫が収まらない、『一寸の虫にも五分の魂』があることを見せてやろうではないか。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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