一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ(いっけんかげにほゆればひゃっけんこえにほゆ)

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一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ
(いっけんかげにほゆればひゃっけんこえにほゆ)

[意味]

一匹の犬が物の影を見たり何かにおびえて吠え始めると、周囲にいる多くの犬たちもその声につられて一斉に吠え出すということ。

そこから転じて、誰か一人がいい加減なことや嘘を言い出すと、それを聞いた周囲の人たち(世間の人たち)がまるで事実であるかのように広めてしまうことの喩え。

出典は『潜夫論(せんぷろん)』である。

[類義のことわざ]

一犬形に吠ゆれば百犬声に吠ゆ(いっけんかたちにほゆればひゃっけんこえにほゆ)、 一犬虚に吠ゆれば万犬実を伝う(いっけんきょにほゆればまんけんじつをつたう)、 一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う(いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまもくるう)

[英語のことわざ]

Like dogs, when one barks all bark.
(犬のように、一匹が吠えれば全部の犬が吠える。)

[用例]

会社のお金を横領したという口さがない噂がいつの間にか広まってしまい、『一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ』といった風聞の恐ろしさに震えている。

人間はその場の空気を読んでみんなに合わせるという集団主義の本性のようなものを持っている、それが噂話さえ真実にしてしまう『一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ』の現象を引き起こすメカニズムになっているのである。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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