一富士二鷹三茄子
(いちふじにたかさんなすび)
[意味]
夢で見る場合に、縁起が良いとされているものを『富士山・鷹・茄子』の順番に言ったことわざである。特に、正月の時に見る初夢に出てくると縁起が良いとされている。
富士山は『荘厳な雄大さ・高大さ』、鷹は『獲物を掴み取る』、茄子は『物事を成す』に通じるところから縁起が良いとされる。
初めは駿河国(現在の静岡県)の名物として、『富士山・鷹・茄子』が上げられていたが、時代が下るにつれて『夢に出る縁起物の象徴』のような扱いになったのだとする説もある。
[類義のことわざ]
[英語のことわざ]
[用例]
今年の初夢に『一富士二鷹三茄子』のような縁起物が出てくれば、一年の見通しも明るく感じられるだろう。
私は『一富士二鷹三茄子』のような迷信は信じない性質(たち)なのだが、富士山の夢を見てから、なぜか立て続けに大きな仕事の契約が決まり始めた。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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