一を聞いて十を知る
(いちをきいてじゅうをしる)
[意味]
物事の一部分について聞いただけで、全体について悟るように知ってしまうこと。
物事の理解が非常に早くて、事象についての洞察が深いということ。
[類義のことわざ]
一を以て万を知る(いちをもってまんをしる)
[対義のことわざ]
一を知って二を知らず(いちをしってにをしらず)
[英語のことわざ]
Half a word to a wise man is enough.
(賢者であれば半語で十分である。)
[用例]
『一を聞いて十を知る』の神童として有名だった彼は、その後もめきめき実力をつけて東京大学に合格することになった。
彼女に物事を説明する時には多くの言葉を費やす必要などない、『一を聞いて十を知る』ような人並みでない鋭い洞察力を持ち合わせているからである。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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